ブラック企業から転職
さて、転職を決意したら、実際に辞めるための行動に移していきます。
今の会社のブラック度合いによって、またはあなたの置かれている現状によって、
はたまた想いによって行動は変わってくるでしょう。
最終的な目標は辞めることです。正直なところ、これまではこれまでと割り切るのが
一番おすすめです。
就業規則や制度を確認しておこう
まず、しておくべきこととして、就業規則の確認があります。
10人以上、常時勤務している会社には、就業規則が必ずあります。
ほとんどの会社にあると言って間違いないでしょう。
入社した時に渡されているか、社内で閲覧できるようになっているはずです。
もし、入社時に配布された物を無くしてしまっていたら、
同僚等に借りれる場合は借りて確認してください。
と、言うのも信頼できない相手に聞いたり、それこそ上司に聞いたりしたら
退職の意向を知られてしまい、辞めにくくされてしまう可能性が出てきます。
規則を確認する際は【退職】について触れている箇所をチェックします。
大抵、【退職を希望する一ヶ月以上前に退職届を持って報告すること】
といった内容が書かれています。我慢ならない状況でなければその規則に従ってください。
あと、ポイントとなるのは退職金制度の有無【現時点で退職した場合支給されるか】
有給休暇の未取得分の取り扱いです。
特に有給休暇は言わなければ消化させない。とする会社もあります。
ブラック企業であれば、人員数が不足していて、有給休暇は充分に消化できていないケースが
多いはずです。退職時にはきっちり請求して、消化した上で退職することをおすすめします。
有給休暇は勤続年数、使用日数によって残日数によって異なりますが、最大で40日間です。
早く辞めることを優先する場合でなければ、退職日は有給休暇を使い切ったあとの日付に
設定してください。退職してしまえば、有給休暇を取得する権利は消失してしまいます。
転職活動や身体を休めるのに使いましょう。当然の権利ですから。
会社に物申したい場合
今まで相当嫌な想いをさせられてきた会社や上司に対して、積年のうらみを晴らしたい
と思う方もいるでしょう。
ですが、公的な申し出【労働基準監督署】や【弁護士を通して訴える】
ここまで行動を起こすレベルでないのであれば本音をぶつける程度にしておきましょう。
私は正直おすすめしません。同じ土俵にあがりたくないからです。
仕返しのような行為をして尾を引くより、
バッサリと関係を切ってしまう方がすっきりすると思いませんか?
弱い者いじめを大人になってもするような人間の本質は残念ながら変わりません。
そして、そんな人物に権限を与えているような会社は大した会社ではありません。
相手にするのはストレスを溜めて、悪い流れを生み出すだけです。
繰り返しになりますが、証拠固めをしていて、訴える気であればそれはそれで良いと思います。
ただ、辞めることが目的なのであれば、すんなり辞める方に集中しましょう。
もうビクビクする必要はないのです。
なるべく円満に辞めたい場合
辞めることの決心はついたけど、一応お世話になって会社だし、残された仲間のためにも
円満退社したいという場合は、辞める意志があることを伝え出方を伺います。
大抵の場合、『新しい人が入って引継ぎをしてから辞めてくれ』
等、一定期間先延ばしになるのでその点は気をつけてください。
耐えられない状況なのに、譲歩し過ぎると得なことはありません。
辞められると決まっただけで心が楽になるというのであればそれでも良いです。
例えば自分が関わっているプロジェクトが完結するまでといった具合です。
その代わりと言っては何ですが、転職活動やその他、自分の休みたい日に
有給休暇を取得させてもらう等、主張すべきところは主張しましょう。
ただし、辞めていった仲間で執拗な引き止めにあったりした事例を知っているのであれば
絶対にすぐに辞めたいと思っているとのであれば曖昧な申告はせず、
退職届を用意して記載日で退職する旨を伝えてください。
退職届は会社によって書式が決まっている場合があります。
どんなに嫌な思いをさせられてきたとはいえ、一度はお世話になった会社です。
退職届は丁寧に書きましょう。
ただ、退職理由については本音を書いても良いです。
強引な引き止めに遭ったら
退職届を受理してもらえず、強引な引き止めに繋がる場合は
大きく2つのケースに分かれます。
- さらに酷い扱いを受ける場合
辞めると行動に出た途端に、自分への嫌がらせが悪化したり、酷い扱いを受けることがあります。
私の知り合いはその場で退職届を破られ、
『辞められると思うなよ!』と暴言をはかれ、会議室で長時間に渡り説教を受け
翌日から恐怖で会社にいけなくなったという話があります。
結果的には退職出来たわけですが、最後の最後まで嫌な思いをさせられてしまいました。
- 急にやさしく丁寧な扱いに変化した場合
色々なケースが考えられますが、上司の保身や新しい人材の補充、教育が面倒な場合
思いとどまってもらう為に態度が急変することがあります。
ただあくまでこれも一時的だと思って良いでしょう。
一番気をつけなければならないのは、普段から虐げられている人は
やさしくされることに弱いです。
つい、本当は良い人なのでは?と錯覚してしまい、退職希望を取り下げてしまうと
また再度退職を言い出しにくくなり、ずるずるとブラック企業での勤務を続けて
しまうことになります。
これまでを思い返して冷静になってください。
まとめ
- 規則を確認し制度を理解しておく
- 有給休暇は取得してから辞める
- 公的に訴えないのであれば揉めて長引かせないようにする
- 円満に辞めたい場合は時期は話し合うが期日は決める
- さらに厳しくなるようなら即日辞めることも視野に入れておく
- やさしくされても一時的なものだと心得ておく
さいごに
辞めると切り出すことが一番怖かったという話も良く聞きます。
ですが、結果として辞められてよかったというのが答えです。
恐ろしいもので、劣悪な環境に身を置いているとだんだんそれが当たり前になり
感覚がマヒしてしまうこともあります。
今の会社に勤めている自分は、本当になりたい自分に近づいていっているのか?
もし、違うと思うのであれば勇気を持って行動することをおすすめします。
1.就業規則や制度を確認しておこう
2.会社に対して物申したい場合
3.なるべく円満に辞めたい場合
4.強引な引き止めに遭ったら
5.まとめ
6.さいごに