転職回数多いと不利?
“新卒入社した会社で失敗、転職を試みてみたものの2社目でも失敗”
“3度目の正直となるか、2度あることは3度あるとなるのか”
と、以前の私もこんな感じでした。
余程ポジティブな理由での転職でないかぎり、1社目→2社目→3社目と回を重ねるごとに
どんどん不安が募っていくのは当然です。
今回は経験社数が多いのは転職活動で不利に働くことにとなるのかと、
それに付随した上手な転職方法について簡単に解説していきます。
一般的な転職回数
ところで、転職回数は何回が多いと感じますでしょうか?
リクナビNEXTがとったアンケート結果から読み取ると
以下のことがわかります。
- 20代はほとんど転職していない
- 30代は転職経験なしと経験ありは半々
- 40代以降になると転職経験なしとありではありが6割を超える
- 6回以上の転職経験者はほとんど存在しない
20代で転職が少ない理由は、転職に不利と考える方も多いことと、社会人なり立てで、不満を感じつつも
取り敢えず勤務を継続している状況が多いです。
ここに人生の大きな分岐点として、結婚した場合やその予定が出来た場合、
今の職場環境での給与等の労働条件、将来を見据えて転職をする方がいます。
30代になってくると、知識経験も増え、待遇面、ここまでの仕事の経験を活かした働きがいを求めての転職が増えていきます。
そして転職経験者数は未経験者を比率で上回る結果となっています。
客観的なデータを見ると、生涯転職せずに勤めあげるのが普通という考え方は古いということに気づかされますね。
同じ職種で転職している場合
例えば、保険会社の営業として、A社に5年、B社に6年、C社に3年と同じ業界で関連する仕事をしている場合
転職回数をそこまで気にすることはありません。
同じ職種であっても、中身を見ると経験は異なっているとそれが良いアピールポイントになることもあります。
A社では内勤の営業、B社では既存取引先の訪問(いわゆるルート営業)、C社では新規開拓といった感じです。
一つのように思える仕事でもその中には様々な業務があります。
同分野でも幅広い知識や経験を持っている方が、企業側もその人材の活躍をイメージし易く
採用される可能性を高められるでしょう。
転職エージェントを利用する際にも過去の転職歴と職務の一貫性は応募先への書類・面接時に重要となります。
異業種転職をしてきている場合
異業種の転職が複数回の場合は、飽きっぽい、計画性がないと見られる可能性があがります。
書類選考で落とされる機会が増えるのは異業種転職での多数回転職です。
転職を重ねてきてしまっている事実については変えようがありません。
その場合は、少しでも関連性や、仕事を通じて経験してきた内容を元に転職先となる会社でどう経験を活かせるかをアピールしていくことにしましょう。
転職希望先:メーカーの総合職
あなたの経験:A社での営業、B社で資材調達、C社で企画職
上記とした場合、
これまで営業職でお客様への提案力、価格交渉力や自社の売上増加の為のイベント企画等
分野は異なりますが、様々な職務経験から多様な考え方、フレキシブルに対応出来る力を培ってました。
実際の面接ではもっと具体的に志望先で求められているスキルと関連付け説明する必要があります。
このように、関連付けて説明し、あなたの人物像が社風にマッチすれば内定をもらえることももちろんあり得ます。
上手な転職方法
では、なるべくうまく転職するにはどうすれば良いかについて説明していきます。
ストーリーを考えて転職する
転職が多数回になってくると、企業によっては採用に難色を示すでしょう。
私自身もある意味無計画であったから、数回も転職を重ねてしまいました。
前述している通り、一貫性や関連性という考え方は転職活動にとって非常に重要です。
初めから辞めてやろうと思って就職する人はいないと思います。
ですが、たとえ目標に到達することは難しくても、なりたい姿をイメージしてそれに近づけるような
視点を持つことが良いです。5年先、10年先の自分を想像しながら転職先を探していくと
遠回りな転職を減らすことに繋がります。
縁を大事にする
職種によりますが、社外の企業の人やり取りする機会を持つ方は、あまり邪険にせず、
良い関係を築いておくことをおすすめします。
いざという時に、転職先を紹介してもらえることもあります。
私も3社目の転職の時には、この紹介が大変心強かったです。
辞める旨を話したら、○○さんなら是非ウチの会社でとオファーをもらえました。
この時代、中々複数内定をもらうことは難しいので、選択肢はあった方が良いです。
不要な転職はしない
採用担当の視点からアドバイスさせていただくと、不要な転職は避けた方が良いです。
不要な転職というのは精神的に不安定であるとか状態を除いて、取り敢えず辞めるという選択をすることです。
その後、やりたいことや将来のビジョンがはっきりせず、派遣社員やアルバイトとして働き、ついつい再就職までの期間があいてしまう。これが一番良くありません。
まとめ
今回は転職回数が就職に不利、ハンデとなるのかについて説明してきました。
まとめると
- 20代で転職は少ない
- 30代で半数以上は転職経験有りとなり、40代で6割を超える
- 6回以上の転職経験者は相当少ない
- 同業種転職の場合は転職回数を気にする必要はない
- 異業種転職の場合は不利に働く可能性も高いが志望先との関連付けでカバー
- 無計画な転職は避け、将来の理想とする姿を思い描き近づけるようにする
- 現在の仕事での社外との縁を大事にする
さいごに
日本の企業でも転職経験者多いことが良くわかっていただけたと思います。
ですが、まだまだ日本の企業は転職についてネガティブな印象を持つ人も少なくありません。
転職してきたことについては、もちろん変えることは出来ませんが、経験値としてアピールできることは
きっとあるはずです。
希望する転職先から内定をもらえるよう、これまでとこれからをしっかりとイメージして
臨んでいくことをおすすめします。
まだ、これから初めて転職しようとしている方は、精神的に辛い状態でない場合は、
計画性を持って行動するようにしていきましょう。
1.一般的な転職回数
2.同じ職種で転職している場合
3.異業種転職をしてきている場合
4.上手な転職方法
5.まとめ
6.さいごに